iPhone Xが見せた「内」と「外」の一貫性



以前からiPhoneのデザインには、ある問題点がありました。それは、iPhone本体は角が丸く、iOSのアイコンも角が丸い。しかし、ディスプレイだけは、なぜか角が尖っている、という問題点です。 



本体もアイコンも角丸なのに、ディスプレイは角が四角い

現在のiOSでは、アプリの画面はアイコンが拡大するアニメーションで表示されます。これは、いわばアイコンが大きくなったものがアプリの画面であるという事です。Safariアイコンをタップすれば、それが大きくなってSafariが開くわけです。 

「Apple Pay — How to add a card on iPhone — Apple」より
「Wallet」のアイコンがタップされて開かれるアニメーション。アイコンがそのまま拡大している。

  アイコンの時は角が丸いのに、それが大きくなると角が四角くなるというのは一貫性に欠けます。

それが、iPhone Xでは、本体も丸く、アイコンも丸く、開いたアプリの画面(ディスプレイ)も丸いという、一貫性のあるデザインになりました(有機ELディスプレイの形状の自由度の高さによるものと思われます)。

iPhone X — A Guided Tour — Apple
アプリの一覧を見れば、各アプリの角が丸いことがよく分かる
「外」のデバイス本体も、「内」のOSも、みんな角を丸めたデザインで一貫しているというわけです。



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